明代の都
明朝の都城として、1368年に朱元璋が南京を定都し、明朝が成立しました。この時、南京は全国の政治、経済、文化の中心となり、現在でも明代の文化遺跡が数多く残っています。
明城壁は、明朝の洪武年間、つまり1366年に建設が始まりました。南京城を囲むように設けられ、650年以上の歴史を誇ります。建設には21年を要し、1387年に完成しました。この城壁は、周囲の丘陵や河流、湖泊などの自然地形を巧みに利用しており、単純な長方形ではありません。完成当時の城壁の総長は約35.267キロメートル、高さは14から21メートルに及びます。13の主要な城門が設けられ、外側の防御工事は約60キロメートルにわたって延びています。
明城壁を訪れる際には、台城(解放門近く)、中華門、阅江楼、東水関などのおすすめスポットがあります。ぜひ、歴史的な名所を巡ってその魅力を感じてみてください。
-
明孝陵景区
明孝陵は、明朝の創始者である朱元璋と馬皇后の陵墓で、南京最大規模の皇帝陵墓建築です。明朝初期の建築や石彫刻芸術の最高傑作を代表するものであり、陵墓神道と陵墓および宮殿建築に分かれています。2003年には、世界文化遺産に登録され、その歴史的価値が広く認められました。
- 所在地
- 玄武区紫金山南独龍阜玩珠峰麓
- 入場料
- 70 CNY/人
- 営業時間
- 2月1日-11月30日6:30-18:30
12月1日-翌年の1月31日7:00-17:30
-
南京城壁景区(中華門)
中華門は明・清時代に聚宝門と称され、形が陶製の甕に似ているため甕城とも称され、明代に城の南門で、南京城門の冠たるものである。蔵兵洞が27もあり、3000人の兵士を収容でき、大量の穀物を入れることもできる。600年経っても古代軍事建築物の魅力で内外観光客を引きつけている。
- 所在地
- 秦淮区東水関から集慶門までの城壁(華門甕城を含む)
- 入場料
- 50 CNY/人
- 営業時間
- 8:30-20:30
-
閲江楼
閲江楼は長江に臨み、南京に西北の獅子山にある。山の下に明の城壁とお堀がある。明の初期に、朱元璋皇帝は獅子山と命名し、山の上に閲江楼を建てることを決め、自らも「閲江楼記」をしたためたが、「記」があり「楼」はなかった。2001年に閲江楼を建て、南京のシンボル的な建築物の一つとなっている。
- 所在地
- 鼓楼区建寧路202号
- 入場料
- 40 CNY/人
- 営業時間
- 8:00-17:30
-
明故宮遺址公園
明故宮遺址公園は南京市中心に位置し、明朝皇宮の遺跡が残る歴史的な公園です。ここには宮殿の基礎や石刻といった貴重な文物が保存されており、訪れる人々にかつての皇家の風格を垣間見せてくれます。園内は緑豊かで静かな環境が広がり、市民が歴史と文化に触れながら、散策やリラックスを楽しむ理想的な場となっています。
- 所在地
- 玄武区中山東路311号
- 入場料
- 無料
- 営業時間
- 6:00-20:00
-
朝天宮(南京市博物館)
朝天宮は、明代に祭典や儀式が行われた場所で、江南地域で最大規模の明・清時代の古建築群が完全な形で保存されています。現在、南京市博物館として公開されており、多くの歴史的な展示が行われています。
- 所在地
- 秦淮区王府大街朝天宮4号
- 入場料
- 25 CNY/人(毎月10日は無料開放日)
- 営業時間
- 9:00-18:00(月曜日休館)
-
天妃宮
獅子山の麓に位置する天妃宮は、明成祖朱棣が海の女神天妃娘娘祖など諸々の神に感謝し、加護と航海の安全を願って勅令を発して建立したもので、静海寺に隣接している。
- 所在地
- 鼓楼区建寧路284号
- 入場料
- 無料
- 営業時間
- 8:00-17:30